つみたてNISAで投資効率のいいファンドはどれ?

 なお、米国市場の幅広い銘柄に分散投資する公募型投信はS&P500指数連動型インデックスファンドだけではありません。

 QUICK資産運用研究所は6月、「つみたてNISA」(積立型の少額投資非課税制度)の資金流入額上位の公募型投信を対象に、2021年5月までの3年間に毎月一定額を積立投資してきた場合の「投資効率」(リスクに対するリターン)を分析してランキングしました。

 その結果、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)>が首位となりました(6月10日付/日本経済新聞)。

 同ファンドは、マザーファンドを通じて「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(米国籍ETF:VTI)に投資する追加型投信で、運用資産総額が約3,010億円に増加している人気ファンドです。運用は楽天投信投資顧問です。

 同ファンドは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果を目指し、原則為替ヘッジは行いません。VTIは、米国株式市場全体の動きに連動する投資成果を目指し、大型株から小型株まで約3,800銘柄に幅広く分散投資しているETFです。

 楽天・全米株式インデックス・ファンドの基準価額の1年前比騰落率は+49.8%、年初来騰落率は+23.7%(6月30日)となっています。

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