積み立て投資三つのメリット

 資産形成のために、日本株や米国株のインデックスファンドに投資するとして、どのように買うのが良いでしょうか?資産形成の王道は「積み立て投資」です。毎月1万円など一定額をコツコツと買い続ける方法が良いと思います。

 積み立て投資に三つのメリットがあります。

【1】着実に投資を増やすことができる

「お金に余裕ができたときに投資しよう」と考えた結果、「いつになっても投資に回す余裕資金をつくれない」人がたくさんいます。

 毎年、着実に投資を増やすのに最も効果的な方法が、積み立て投資です。給与天引きが一番確実ですが、それ以外の方法でも構いません。月々2万円でも、1万円でも、もっと小さな金額でもいいのです。無理なく続けられる金額を決めて毎月積み立てていくことが着実に投資を増やす近道です。

【2】比較的ストレス少なく投資が続けられる

 いいタイミングで売ったり買ったりしようすると、激動する株式相場を見て毎日はらはらします。最悪、日中仕事が手につかなくなったり、家族とレジャーに出かけても心配で楽しめなくなったりします。積み立て投資だと、比較的ストレス少なく投資が続けられます(感じ方は人それぞれで個人差が大きい)。

 株が下がる時は、これまでに投資した分が値下がりして残念な気持ちになりますが、これから買う分は安くなったところで買えるのでうれしい気分を味わえます。逆に、株が上がる時は、これまでに買った分が値上がりしてうれしいですが、これから買う分は高くなったところで買うことになるのが残念です。上がっても下がっても一長一短あるので、あまり短期的な値上がりや値下がりが気にならなくなります。

【3】ドルコスト平均法で投資成果を高められる

 三つ目のメリットが、ドルコスト平均法の効果です。毎月、一定金額投資していくと、株が下がった時は買える株数が多くなり、株が上がった時は買える株数が少なくなります。その効果で、長期的な投資成果が高まります。

 ところで、インデックスファンドへの積み立て投資は、投資信託でするのと、ETFでするのでは、どちらが良いでしょう?以下で説明します。