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著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「日経平均動き出した?上か下か?チャートから強弱を読む(窪田 真之)」
日経平均はレンジを上放れ?
6月最終週(営業日6月24~28日)の日経平均株価は、1週間で986円(2.6%)上昇して3万9,583円となりました。8週にわたり狭い範囲で膠着(こうちゃく)してきた日経平均が、レンジの上へ抜け出す気配がみられます。
日経平均週足:2024年1月4日~6月28日
私は、日経平均は5年以内に5万円まで上昇すると予想していますが、そうは言っても、日本の企業業績が減速する見通しであることから、夏場に短期的には、いったん下落するリスクがあると考えています。
私の考えが正しいか間違えているか、今日は、日本株の材料をチャートでチェックします。
5月以降、日経平均が狭い範囲で膠着してきたのは、強弱材料が拮抗(きっこう)してきたからです。強材料として、円安(ドル高)と生成AI関連を中心とした米国株ラリー(上昇)があります。
一方、弱材料としては、米国のインフレ・金利の高止まり、日本の企業業績モメンタム(当日の終値と過去の終値を比較することで相場の勢いや方向性を判断するテクニカル指標)低下があります。
円安(ドル高)・米国株高が終わり、米国の金利高止まり・日本の企業業績モメンタム低下に懸念が高まれば、日経平均は下落に転じると思います。
一方、円安・米国株高が続き、米国の金利先高感が低下、日本の企業業績見通しが上方修正トレンドに入れば、日経平均は一段高になると思います。
どちらになるでしょうか?