円安(ドル高)いつまで?

 先週、ドル円為替レートは1ドル=160円を超えました。4月29日~5月2日にかけて、政府日本銀行(日銀)による巨額の円買い(ドル売り)介入によって、一時急激な円高が進んだことから、介入への警戒感で円安が進みにくくなっていましたが、ついに、前回介入のレベルを超えて、一時161円台をつけ、37年ぶりの円安水準となりました。

ドル円為替レートの動き:2024年1月2日~6月28日

出所:楽天証券MSⅡより楽天証券経済研究所が作成

 FRB(米連邦準備制度理事会)は相変わらずタカ派(利下げに消極的)、日銀はハト派(利上げに消極的)のイメージが定着、大きく開いた日米金利差がなかなか縮小しない思惑が広がっていることから、円を売りドルを買う流れが止まりません。先週は、円安が日本株が買われる要因ともなりました。

 長い目で見れば、FRBはいずれ利下げに転じ、日銀はいずれ利上げに転じると考えています。そうなると、日米金利差が縮小して、円高が進むと考えられます。短期的には、いつまでも円安が止まらなくなり、それが日本株を支えています。