今の経済は「株がすべて」、株が下がるから景気が悪くなる

 多くの人は経済(景気)が悪くなったら、株が下がると思っている。しかし、それは逆である。株が下がるから景気が悪くなるのである。資産価格の下落が、景気や産業に影響を与えていくのである。そして、今
の経済は「株がすべて」である。

【景気敏感株(住宅建設株・⾃動⾞株・半導体株など)の株価推移から、トランプ政権が主張するような非常に強い経済を確認できない。木材価格が 2018 年5月⾼値から 45%も下落しているのに住宅市場の⾒通しは堅調だと信じている本レポート読者は、ひとりもいないことを願いたい。最近では、裕福な資産保有者の経済と強い結びつきがある⾼級ブランドの株価も低迷している。世界経済にとって良い兆候ではない。世界経済の規模に⽐べて資産価格が途⽅もなく上昇している現状では、資産価格の著しい低下が経済に⼤混乱をもたらすだろう】(マーク・ファーバー)

出所:The Gloom, Boom & Doom 「マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート」

●木材先物(月足)順張り手法「標準偏差ボラティリティトレードモデル」

上段:ボリンジャーバンド(21)±0.6シグマ
中段:ADX(14)・標準偏差ボラティリティ(26)
下段:売買シグナル 買いトレンド=グリーン・売りトレンド=オレンジ
出所:パンローリングカスタムチャート

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