ユーロ/ドルとドル/円相場の対処法
最近のユーロ/ドルの日足はトレンド循環の波形はさほど美しくないが、それでも強い上昇相場が続いている。日足よりも資金効率が良い4時間足トレードを軸に取引していることを先週のレポートに書いた。
ユーロ/ドル(日足)
![](/mwimgs/7/a/-/img_7a0879a0520fcb8095e3039044a11dcc35419.png)
中段:修正平均ADX(14)=赤・標準偏差ボラティリティ(26)=青
下段:赤色の期間=買いトレンド・黄色の期間=売りトレンド
出所:MT4 石原順インジケーター
ユーロ/ドル(4時間足)
![](/mwimgs/1/e/-/img_1e3013bac8d6c0d49b7476d11841869142824.png)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ
中段:修正平均ADX(14)=赤・標準偏差ボラティリティ(26)=青
下段:赤色の期間=買いトレンド・黄色の期間=売りトレンド
出所:MT4 石原順インジケーター
問題はユーロ/ドル相場の現在の相場の位相である。ユーロ/ドルの日足は、2016年末から始まった上昇相場の最終波動=5波に見える。現在は5の3波なのでまだ当面上げ余地が残っているが、筆者は相場の最後まで深追いしないタイプの運用者なので、主に4時間足での短期取引で上げ相場に対処している。
ユーロ/ドル(日足)の波動カウント
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ドル/円もユーロ/ドルと同様にドル安トレンドが発生している。そうしたトレンド相場にもエントリーしているが、筆者が現在ストップロスオーダーを置いて多用しているのは、ATRチャネルを使った逆張りである。ATRチャネルは、筆者が相場の天井と底の発見、すなわち、相場の転換点をとらえるのに用いている道具(ツール)である。
ATR(アベレージトゥルーレンジ)はTR(窓開けを含めた1日の最大値幅)の平均である。ATRチャネルは動的に変化する予想レンジであり、利食いや相場反転のポイントとして、筆者にとっては有効なツールとなっている。
下のチャートは、過去X日間のATRを過去X日間の加重移動平均線にプロットしたものである。2本のATRのバンド幅はATRの1.6倍、3.2倍である。 相場がATRバンドの3.2倍の外にあるとき、ADXと標準偏差ボラティリティの両方がピークアウトすると、相場が反転する可能性が高くなる。
このATRチャネルは、すべての市場と時間枠(タイムフレーム)に拡張が可能である。