S&P500総合指数の購入に必要な労働時間(1964~2017)

出所:マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート1月号「将来の資産デフレが実体経済に及ぼす影響」・国内代理店パンローリングの掲載許可をとって掲載


 S&P500指数と予想PER(1978~2017年11月)

出所:マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート1月号「将来の資産デフレが実体経済に及ぼす影響」・国内代理店パンローリングの掲載許可をとって掲載 

 1978年以降のS&P 500と構成企業の収益を比較したもの。株価の上昇が企業収益の増加を大幅に上回っているのが一目瞭然である。この超越した成績の一因として、金利が1981年以降、長期にわたって低下したことが挙げられる。事実、金利を考慮したFRB(米連邦準備制度理事会)の株式市場評価モデルでは、米国株が割安で評価されている。しかし、抑えておくべきは、金利の構造的低下が企業収益にも追い風となることだ。株価だけではない。
 

 現在のゴルディロックス相場の変化が何をきっかけにして起こるのかわからない。筆者の投資姿勢は、「5波動目=相場の最終波動にはしがみつかない」ということである。たとえ、上げ相場を取り損ねることになっても・・。上に書いたように、エリオットの5波というのは<短縮>も<延長>もする不確かな波動である。2018年相場は長期ポジションを持たずに、トレーディングベースで上げ相場に対処したいと考えている。