TOPIXの目標値計算

 続いて、TOPIX(東証株価指数)についても見ていきます。

■(図4)TOPIX(日足)の目標値計算

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図4は、前回のレポートでも紹介したTOPIXの目標値計算ですが、先週の値動きによって、VT計算値(2,113p)を達成しました。次の目標値はV計算値の2,181pになりますが、先ほどの日経平均と同様に、目先は下落した場合のシナリオを考えた方が良さそうです。

■(図5)TOPIX(日足)とフィボナッチ・ファン(2021年9月17日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図5は、TOPIXの日足チャート上に「フィボナッチ・ファン」と呼ばれるラインを描いたものです。

 見た目では、これまでのレポートでも度々紹介した「ギャン・アングル」と似ていますが、描き方が微妙に異なります。

 具体的には、起点となっている10月30日と3月19日の上げ幅の38.2%押し、50%押し、61.8%押しのところを通過する3本のラインを描きます。こうすることで、将来想定されるトレンドラインとなります。

 足元のTOPIXは50%ラインに沿って推移していますが、株価が下落すれば当然61.8%ラインに向かっていくことになる一方で、現在上向きの25日移動平均線といずれぶつかることになります。

 その時に、25日移動平均線との攻防の行方が最大の焦点になります。ひとまず、50%ラインと61.8%ラインの範囲内での推移がメインシナリオですが、61.8%ラインを下抜けてしまった場合には要警戒です。