「ファンダメンタルズの支えがない相場」というネッド・デービス・リサーチの警鐘
ネッド・デービス・リサーチが米国株の上げのスピードに警鐘を鳴らしている。誰も参加していない市場と言われているが、パウエル・プットの後は<自社株買い>が相当出ているようだ。そのうち、統計で出てくるだろう。現在の株の上昇は、ファンダメンタルズの支えがない。
米国債と米株が逆のシグナル、年初来の株価上昇は速過ぎた恐れも
(ブルームバーグ 2019年2月20日)
米国債利回り低下が景気減速を示唆する一方で、S&P500種株価指数は景気敏感株を中心に買われ1、2月では2010年以来の大幅高となる軌道にある。相反するシグナルは、株価上昇に乗って買い進むべきか保有を減らすべきかと投資家を悩ませる。
米先物市場は利下げを織り込んでいる。ハト派シグナルをてこにリスク資産が買われ、景気循環株がディフェンシブ銘柄のパフォーマンスを上回った。変動が大きくレバレッジの高い銘柄の人気も再び高まっている。こうした状況は、2018年の調整から一転した株価上昇は速過ぎたのではないかとの懸念を強める。
ING銀行ウェルスマネジメント部門の投資マネジャー、サイモン・ビアズマ氏は、市場には「大きな期待があるが、経済指標が現在より悪くなればセンチメントは簡単に変わり得る」と話す。
ネッド・デービス・リサーチのアナリスト、ティム・ヘイズ、アヌープ・ナス両氏はリポートで、株式相場が「景気見通しの実際の改善というより期待によって押し上げられてきた」が、「債券利回りが上昇していないことなど、ファンダメンタルな支えがないことを示す兆候がある」と指摘した。
NYダウ(日足) 景気に楽観的な株式市場
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米10年国債金利(日足) 景気に悲観的な債券市場
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米国のイールドカーブとS&P500の推移 イールドカーブは米国の景気後退を示唆している
ラリー・ウィリアムズの日本市場戦略
以下は、ラリー・ウィリアムズの最新の日本市場予測である。
「先週、日本円通貨先物市場に買い注文出していましたが、まだ執行されていません。このまま買い注文を出していきます」と、まだ注文執行ポイントには達していないだけで、今週も円買い・日経平均売りのスタンスは変えていない。日経平均は、「短期のトレンド転換が必要で、確認できればショートしてください」とコメントしている。
ラリー・ウィリアムズの円通貨先物予測(上昇=円高・下落=円安)
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ラリー・ウィリアムズの日経平均予測
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