国策の注目ポイント 上がるファンド・株価は?
しんた:この国策ってアベノミクスみたいに、それがファンド価格や株価の上昇に繋がる「国策」なのかな。
先生:ファンドや株価の話をしていたのね。ファンドや株価の動きを知ることは経済ともつながるし、投資をやることは先生は賛成。
しんた:どうお考えですか? 今回の成長戦略。
先生:うーん。アベノミクスほどファンドに影響のある施策ではないかも。これまで安倍さんがやってきたことの延長線の色合いが強い気がするし。
ひな:あー、やっぱり、だめかー。
先生:でも、これまでの延長線ではありながら、地銀の統合や新卒一括採用の見直しみたいに最近出たばかりの話もあるから、注目したほうがいい点も多いと思うわ。
しんた:ファンド価格や株価の上昇に結びつくのですか?
先生:例えば、地方対策で出した「独占禁止法見直しで地銀の統合を後押し」。これは、銀行株や、銀行株が入ったファンドやETF(上場投資信託)に注目かな。銀行の統合で合理化が進んで収益力がアップすれば株価は上がるだろうし。一方で、キャッシュレスが進んで、銀行の役割が後退する、なんてことになれば、株価が下がってしまうリスクもあるけどね。よく情報を集めないと。
ひな:なるほど。そういう見方するんですね。
先生:第4次産業革命は、すでに上昇しているものもあるんだけど、「運転支援機能付自動車」って初めて聞いたから注目だよね。その自動車を作れる会社が、ある自動車会社だけだった場合と、日本全国の各自動車会社だった場合では、株価やファンドの上がり方も違ってくるし。
しんた:これからどんどん施策が出されるってことか。
ひな:これからの発表に要注目!
先生:そう。まだ初期発表段階だからね。実は、国策発表のとき、「政府は首相の指示を踏まえ、年末までに論点整理を行い、来夏に政策の中身や達成時期を盛り込んだ工程表を決める。」って書いてあったの。その詳細内容が見えてくると、分かりやすい「材料」が見えてくるかもしれない。そこにファンド価格や株価上昇のヒントがあるかもね。
二人:さすが、先生! ありがとうございました!
ひな:しんた君、そういえばさ、前回「どの投資信託があがるの?国策って、なに?」のときに、「次回は不動産」って、いってなかったっけ?
しんた:うん。そのつもりで準備してきたんだけど、先生が来ちゃったからね。次回に持ち越しさせていただきます!
ひな:じゃあ、次回もよろしくお願いします。
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