リーマン・ショックとの比較、コロナ・ショックも「恐怖低下」局面に入るか?

 まず、危機発生後の日経平均の値動きを比較した、以下をご覧ください。

危機発生後の、日経平均の暴落局面を比較:リーマン・ショックとコロナ・ショック

注:危機発生の起点の日経平均を100として指数化。コロナ・ショックについて、株式市場での危機発生の起点は2020年2月13日とした。リーマン・ショックではリーマンブラザーズが破綻した2008年9月12日の前営業日を起点(前営業日)とした。楽天証券経済研究所が作成

 リーマン・ショックを見ると、発生3~6カ月にかけて、日経平均は二番底をつけています。今回のコロナ・ショックはどうなるでしょうか? 少し、楽観に傾き過ぎている気もします。短期的には、もう一度、日経平均が急落する局面があっても不思議はないと思います。

 ただ、いずれにしろ、日本株は配当利回りや買収価値で、長期的に良い買い場を迎えているとの判断は変わりません。短期的な波乱の可能性に気を配りつつ、時間分散しながら、日本株の保有を増やしていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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