バフェット氏の売り抜けタイミングに注意
足元、「脱炭素」起因の米国国内の発電向け需要の高まりや、ウクライナ危機起因の欧州向け輸出増加を背景に、主に米国国内でコンパクト、かつスマートに操業する石油・天然ガス会社に、注目が集まっています。
ウクライナ危機が沈静化せず、需給ひっ迫懸念が続くうちは、米国の欧州向け輸出は増加・高止まりする可能性があります。世界的なエネルギー価格の高止まりもあり、米国国内の石油・天然ガス会社にとっては、追い風が吹き続ける可能性があります。
こうした中、19日、FERC(米連邦エネルギー規制委員会)が、バークシャー・ハサウェイがオクシ株の普通株式を最大50%取得することを承認したと報じました(7月11日に申請)。
天然ガスを中心としたエネルギー情勢は、足元、関連企業の株価上昇を予感させ、著名投資家のさらなる株式購入の意欲をかき立てているようです。
ただ、留意点もあります。2020年8月にバフェット氏が購入して話題になった金鉱株の一つ、「バリック・ゴールド(GOLD)」。まだ保有しているのでしょうか。すでに売却したのでしょうか。売却したのであれば、いつ売却したのでしょうか。
2020年第4四半期のフォーム13で、全て売却したことが確認されています。金(ゴールド)投資→長期保有を予感させたものの、数カ月後には、売却していました。バフェット氏は時に、「足が早い」ことを念頭に置く必要があります。
「脱炭素」「ウクライナ危機」「米国の石油事情」、そして「著名投資家の関連株保有」。話題に事欠かないエネルギー関連銘柄から、今後も目が離せません。
[参考]エネルギー関連の具体的な銘柄
国内株式
国内ETF・ETN
NNドバイ原油先物ブル
NF原油インデックス連動型上場
WTI原油価格連動型上場投信
NNドバイ原油先物ベア
外国株式
海外ETF
iシェアーズ グローバル・エネルギー ETF
エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド
投資信託
UBS原油先物ファンド
米国エネルギー・ハイインカム・ファンド
シェール関連株オープン