ベトナム株式に分散投資する具体的な方法

 ベトナムの現地株式に投資するにあたっては、個別銘柄リスクと比較的高い取引コストの壁があります。日本の居住者がベトナム株式の成長に沿う投資成果を目指すには、追加型公募投信を活用する方法があります。

 図表4は、「DIAMベトナム株式ファンド(愛称:ベトナムでフォー)」の基準価額、ベトナムVN指数、MSCI外国株指数(日本を除く世界株)、日経平均の推移を2021年初来で振り返ったものです。

 DIAMベトナム株式ファンドは、長期的な成長が期待されるベトナム株式に分散投資を実践する目的で運用されているファンドで、ベトナム企業の業績などのファンダメンタルズ、株価のバリュエーションなどに関する評価・分析をして銘柄を選定し、原則として対円での為替ヘッジを行わない方針で運用されています(設定運用:アセットマネジメントOne)。

 同ファンドの運用純資産は約66.5億円となっており、100円から投資することが可能です。図表4で示すとおり、同ファンドのパフォーマンスは、ベトナム株式と通貨ドンの対円相場の堅調を映し、外国株式や日経平均を上回る優勢を示しています。

 こうした追加型公募投信を保有することで、ASEAN諸国のなかでも高い成長が期待されているベトナム株式のポートフォリオを手軽に資産形成に組み入れることが可能です。

 国際分散投資の「コア・サテライト戦略」のサテライト部分の役割を担う投資ツールの一つとしてご活用いただけると思います。

<図表4:DIAMベトナム株式ファンド「愛称:ベトナムでフォー」のパフォーマンス>

*2021年初を起点にファンドの基準価額と各種株価指数の推移を比較したものです
*上記は参考情報であり、特定の投資商品を推奨するものではありません。
(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2021年月初~2022年1月19日)

▼著者おすすめのバックナンバー
2022年1月14日:米国株は調整モード?マクロ見通しと「利回りスプレッド」でチェック
2022年1月7日:金利が上がると米国株は下がるの?「長短金利差」で株価の行方を占う!
2021年12月30日:S&P500にさらなる高みはある?長期積立投資の意義を検証