インデックスファンドを活用したナスダックへの分散投資

 実際、1991年初(約30年前)を起点にすると、ナスダック100指数は約73倍に成長。年率換算すると、ナスダック100指数の平均リターンは「+16.9%」でした。こうしたナスダック100指数に分散投資することが可能です。

 図表4は、ナスダック100指数に連動を目指す米国籍ETF(上場投資信託)の「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」(QQQ)と、S&P500指数連動型ETFの「バンガードS&P500ETF」(VOO)の取引価格の推移を比較したものです。

<図表4:QQQはVOOに対して優勢を続けるか>

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2014年初~2021年7月7日)

 米国の大手デジタル・プラットフォーマーが注目され始めた2014年から現在に至るまで、QQQ(ナスダック100指数連動型ETF)がVOO(S&P500指数連動型ETF)を大きくアウトパフォームしてきたことがわかります。

 とはいえ、QQQはハイリスク・ハイリターン的な特性がある点には注意が必要です。長期目線で米国ハイテク株の成長を期待してナスダック100指数の優勢を見込むのであれば、時間分散を意識しながら「貯めながら増やす資産形成」を検討したいと思います。

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