プラチナは記録的な安値圏にタッチして、すぐさま反発

 先週、プラチナは、金やパラジウムのようなV字ではなかったものの、大きく反発しました。もともと記録的な安値水準にあったため、プラチナにとっては、一連の急落・回復は、記録的な安値水準への急落・記録的な安値水準からの回復、という出来事でした。

図:NYプラチナ先物 (期近、月足) 単位:ドル/トロイオンス

出所:ミンカブ・ジ・インフォノイド提供、マーケットスピードCX内「海外市場」より筆者抜粋

 長期的な視点で言えば、先週のプラチナ価格の動きは、記録的な安値水準にタッチし、記録的な安値水準から離れた(ゴー)、“タッチ&ゴー”だったと言えます。上図のとおり、先週の値動きにより、ローソク足に底堅さを暗示する長い下髭が出ました。

 リーマンショック直後の安値、フォルクスワーゲン問題発覚後の安値、ほぼ同じ水準にあり、タッチ&ゴーが起きたことは、長期的な視点でプラチナ価格の推移が、より楽しみになったと、個人的には感じています。