少なくとも来年の2月まで市場はジャブジャブ!短期的には強気だが長期的には弱気

 9月にFRB(米連邦準備制度理事会)が安易なQEの再開に移行したので株価が上昇することは当然の成り行きである。9月からの「隠れQE」の発動で市場にはジャブジャブのカネがあふれ、世界各国が利下げに向かっていることから金融相場が展開されている。目先の企業業績が悪くても、来期はいいだろうという根拠のない楽観から業績相場とはならず、金融相場が展開されている。

FEDの総資産とS&P500の推移

出所:セントルイス地区連銀

 少なくとも来年の2月までは連銀の隠れQEで市場はジャブジャブである。したがって、それまでは株は下げないという見方が一般的だ。しかし、市場の底流では、IPO(新規公開株)市場やジャンク債のCLO(ローン担保証券)市場で静かな崩壊が始まりつつある。

 2019年11月13日(水)のラジオNIKKEI『楽天証券PRESENTS先取りマーケットレビュー』は、ゲストに楽天証券株式事業部の紙田智弘をお招きして、「恐怖と欲望指数でみる株の売買ポイント」「株は高いがIPO・CLO市場は急落」「S&P500指数に投資できるETFと米国株投資の優位性」というテーマで議論してみた。

恐怖と欲望指数の推移

 番組ホームページから紙田智弘氏と筆者の資料がダウンロード出来るので、投資の参考にしていただきたい。

11月13日(水): 楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー

出所:YouTube