西社長 業界の発展のためにも、ネットのチャネルは重要だと考えています。

 iDeCoとつみたてNISAの新規開拓はネット証券の独壇場になっていますからね。もう一つ重視しているのがIFA(富裕層向けの独立系フィナンシャル・アドバイザー)チャネルです。

西社長 欧州の潮流が日本へ到達したという感じですね。

 そうですね。欧州、米国でもIFAチャンネルが発達しており、金融機関は「投資商品の短期売買」から「長期的な資産形成」へ変化を迫られています。当社でもIFAとともに米国のRIA(Registered Investment Advisor=金融機関から独立した証券営業担当者)などを訪問して、お客さまとのリレーションをどのように構築しているのかといった話を聞きました。ある大手RIAの預かり資産は10兆円に達しているそうです。ほとんど運用会社化していますね。彼らが求めるファンドをETF(上場投資信託)メーカーがプロダクトとして提供して販売するという形です。

西社長 マネージャー・オブ・マネージャーズファンドのような形態ですね。

 そうなんです。彼らは独自の情報発信やサービスを開発し、小さなIFA会社に提供している。業界の構造が進化しています。

西社長 IFAによる投信ビジネスが他の保険業界なども巻き込んで発展していく気がします。英国の保険業界ではIFAが販売を担っていますが、その報酬体系がRDR (Retail Distribution Review=消費者向け金融商品の販売方法に関する改革)により顧客から支払われるフィー方式に変わりました。そのような流れをしっかりとつかむことで、ネットチャネルやIFAチャネルが大きな流れになっていくと、個人的には思っています。

 ありがとうございました。

楽天証券社長の楠雄治から、「楽天証券ファンドアワード」のクリスタル・トロフィーを受け取る西啓介代表取締役社長(右)
昨年までに3つの最優秀ファンド賞を受賞。クリスタル・トロフィーが並ぶ

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