予防ワクチンが利用可能になるのは、いつか?

 集団免疫が自然に実現するには、長い年月が必要です。それよりも早く、予防ワクチンが実現して、たくさんの人が利用可能となることが望まれます。感染して回復するだけでなく、ワクチン投与によって免疫を獲得する人が、早く人口の6割を超えさせる必要があります。

 日本は出遅れていますが、欧米では新型コロナワクチンの開発ラッシュとなっています。通常だと5年以上かかるワクチン開発を、1~2年以内に実現するペースで開発が進んでいます。それでも遅すぎるとの見方もありますが、安全性に配慮し、副反応(ワクチン投与による体調悪化など)が起こりにくいワクチンを開発するには、ある程度の時間がかかります。

 集団免疫を待つことなく、早期にワクチンが利用可能になることが望まれます。

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