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著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
米景気、いい湯加減?インフレ低下、GDPは強い。2/1に米利上げ0.25%?

米景気ソフトランディング期待からナスダック反発続き、日経平均も上昇

 先週(1月23~27日)の日経平均株価は、先々週1月20日の終値から1週間で829円上昇して2万7,382円となりました。米景気ソフトランディング期待からナスダック総合指数(ナスダック)株価指数の反発が続き、世界的に株が買われ、日本株も上昇しています。先週のナスダックは、1週間で4.3%上昇しています。

日経平均とナスダック総合指数の動き比較:2020年末~2023年1月27日

出所:2020年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 昨年7月以降、日米株式とも米景気ソフトランディング期待とハードランディング不安【注】のせめぎ合いで、急騰急落を繰り返してきました。足元、ソフトランディングの期待が高まってナスダックの反発が続いています。

【注】米景気ソフトランディング期待・ハードランディング不安
ソフトランディング期待:米景気が堅調なうちにインフレが沈静化に向かい米利上げが停止、米景気は緩やかに持ち直すという期待。
ハードランディング不安:高インフレ・高金利によって米景気が急速に冷え込み、リセッション(景気後退)入りするという不安。

 1月は米景気減速、インフレ低下が鮮明になってきたことから、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを鈍化・停止させる期待が高まりました。それで米景気ソフトランディング期待が高まってきているところです。