米国の景況低下、日本は逆のトレンド
米国の12月のISM景況指数は、ともに景況の分かれ目である50を割り込みました。これも、FRBが利上げを鈍化させる期待につながっています。
米ISM景況指数:2018年1月~2022年12月
これまで製造業の景況が低下しても、非製造業(サービス産業)は堅調でした。サービス産業が好調である限り、米景気は「しぶとく好調」でした。
ところが、12月の非製造業景況指数は49.6と、11月の56.5から大幅低下して一気に50を割り込みました。インフレ・金利上昇が効いて、いよいよ米景気の冷え込みが意識されるようになりました。
2月に入ると、1月のISM景況指数が発表されます。さらに低下しているか、持ち直しているか、注目されます。
一方、日本の景気は堅調です。12月の日銀短観DIに表れている通り、製造業の景況が低下しつつあるのは米国と同じですが、日本はリオープン(経済再開)効果で、非製造業の景況が急速に上昇しつつあります。
インフレも景況も、日米で異なるトレンドとなっています。