米インフレは低下基調、日本のインフレと逆トレンド

 米労働省が12日発表した昨年12月のCPI(消費者物価指数・季節調整済み)は、前年同月比で6.5%の上昇でした。まだかなり高い水準ですが、昨年6月の9.1%からは大きく低下しており、ここからさらに低下トレンドが続くと予想されます。

 これが、FRBが利上げピッチを緩める期待につながっています。

米インフレ率(CPI前年比上昇率)推移:2020年1月~2022年12月

出所:米労働省より楽天証券経済研究所が作成、総合インフレ率はCPI総合指数、コア・インフレ率はCPIコア指数の前年同月比上昇率

 一方、日本のインフレ率は、逆に上昇中です。

日本の(CPI前年比上昇率)推移:2020年1月~2022年12月

出所:総務省統計局より楽天証券経済研究所が作成、総合インフレ率はCPI総合指数、コアコア・インフレ率はCPIコアコア指数の前年同月比上昇率

 米国のコア・インフレ率に相当するのが、日本のコアコア・インフレ率です。したがって、日本のインフレ率については、総合インフレ率の他に、コアコア・インフレ率の推移を載せています。

 米国のコア・インフレ率、日本のコアコア・インフレ率はともに生鮮食品およびエネルギーを除くCPIの前年同月比上昇率を意味しています。