最も価値が高いと判断しているのはINPEX

 INPEX・ENEOS・三菱商事とも、私がファンドマネージャーだったら今買いたいと思う高配当利回り株です。

 どれも財務内容が良好、収益基盤が安定的にもかかわらず株価が割安な「高配当利回り株」として長期投資する価値があると判断する銘柄です。

 中でも、一番投資価値が高いと判断するのが、INPEXです。今日のリポートでは、INPEXについて詳しく解説します。

 INPEXは、昨年12月1日のリポートで投資判断を「強い買い」に引き上げた銘柄です。その時のリポートは、以下からお読みいただくことができます。

2021年12月1日:利回り3.7~6.2%、12月決算の高配当株5選。INPEXを「買い推奨」に引き上げ

 株価は、昨年12月1日の938円から既に約50%上昇して1,404円となっていますが、それでもPER4.8倍、PBR0.58倍と、株価指標で見て極めて割安です。

 日本のエネルギー安全保障にとって極めて重要な企業であることが、株価に十分に織り込まれていないと考えられます。

 以下、長期の株価チャートをご覧ください。同社株価は2020年まで、原油・天然ガス価格下落を受けて低迷していました。2021年以降大きく上昇しているとはいえ、2007~2008年の株価と比較すると、まだ低い水準にあります。

INPEX株価推移:2006年12月~2022年12月(21日)

出所:QUICKより作成