ナスダック100指数に分散投資できる投資ツールは?

 米国市場の堅調をリードするナスダックの個別株に投資することは可能ですが、個別銘柄の好調・不調の波をピンポイントで見抜くことは専門家でも至難の技です。本稿では、ナスダック100指数をまるごと買う(分散投資する)ことができるツールを各種ご紹介したいと思います。

 図表4は、ナスダック100指数に連動する投資成果を目指すインデックス・ファンドを一覧にしたものです。

 米国上場ETF(上場投資信託)の「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」(QQQ)は、米国市場で人気が高く(愛称は「トリプルQ」)、運用純資産は約1598億ドル(約16.7兆円)に達しています。

 その他、東証上場ETFや追加型投信にもナスダック100指数に連動する投資成果を目指すファンドがあります(円からみて為替リスクはあります)。

図表4:ナスダック100指数のインデックス・ファンド

ファンドの
種類
コード ファンド名 通貨 取引
価格
:基準
価額
1年前比
騰落率:%
米国上場ETF QQQ インベスコQQQトラスト・シリーズ1 ドル 332.75 43.4%
東証上場ETF 1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100・連動型 14,540 39.1%
東証上場ETF 2568 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)H無 2,475 ――
追加型投信 04317188 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 16,936 38.7%
追加型投信 0331A211 eMAXIS NASDAQ100インデックス 10,569 ――
*上記は参考情報であり特定の投資商品を推奨するものではありません。*上記した騰落率には分配金を含めていません。*1年前比騰落率が表示されていないファンドは設定が1年以内であるため。
出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2021年2月10日)

 上記のうち、東証上場ETF「NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信」(1545)は、2020年10月28日に売買単位が10口単位から1口単位に引き下げられました(運用会社:野村アセットマネジメント)。

 同ETFの最低売買金額は10分の1となり、比較的少額からでも投資できる利便性が向上しました。直近取引価格によれば、1万5千円足らずで投資を始めることができます(10日)。

 図表5は、2013年初を起点にして1545とTOPIXの価格推移を比較したものです。今後も長期目線でナスダック100指数(円)の優勢が続くと考えています。 

図表5:東証上場ETF(1545)の価格推移をTOPIXと比較する

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2013年初-2021年2月10日)


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