ナスダック100を支える業績の安心感

 2月初旬、ナスダック主力株の2020年4Q(10-12月期)決算と業績ガイダンスが出そろいました。GAFAMTは相次いで過去最高の売上高や営業利益を計上し、業績見通しの上方修正や一段の成長に向けた事業戦略を発表しました。

 職場や家庭でデジタル化が進むことで、アマゾン、マイクロソフト、アルファベット(グーグルの持ち株会社)はクラウドコンピューティング事業を拡大させ、アップルは自動運転EV分野に進出する構えです。

 図表3は、ナスダック100指数とS&P500指数をベースにした予想EPS(12カ月先予想EPS/市場予想平均)の推移を比較したグラフです。主力株の好決算と良好な業績ガイダンス(見通し)を映し、ナスダック100指数の予想EPSは過去最高を更新しています。

 短期的な需給変動による株価変動は別にして、イノベーションの集積地である米国で強い利益成長が見込めるナスダック100指数が優勢を維持している「業績面の安心感」を窺うことができます。

図表3:ナスダック100の業績見通しは過去最高を更新

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2016年初-2021年2月10日)