米国での政治的ストレスの高まりから、逆風を受ける公算が最も大きな資産は米ドルである
隠れQEや今後予想される財政措置の増加で株式市場はバブル延命となっているが、「米国での政治的ストレスの高まりから逆風を受ける公算が最も大きな資産は、米ドルである(図11)」というのが、マーク・ファーバーの見方だ。
ドル指数と「インサイダー」である「コマーシャルズ」の建玉(2016~2019)
ドル指数売り越し買い越し ドル指数先物 当業者正味建玉(対比)当業者が米ドルを大きく売り越している
マーク・ファーバーは、「実際、英国のEU離脱交渉(ブレグジット)が激化するにつれて、米ドルは突如として、いくつかの通貨に対して安くなった。年初来でドルに対して高くなっている。しかも、今や当業者が米ドルを大きく売り越している。通常、この動きはドルの天井と関連がある(図11の破線)」と述べ、有料レポートなのでこれ以上は書けないが、ドルは天井圏に近いとみているようだ。
英ポンドと「インサイダー」である「コマーシャルズ」の建玉
ポンド/ドル(日足)順張りの標準偏差ボラティリティモデル