10月の新興株<マザーズ、ジャスダック>マーケットまとめ

 9月に続いて、10月も世界の株式市場はリスクオン地合いを維持しました。11日にワシントンで開かれた米中通商協議がフェーズ1合意でまとまったほか、月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けた利下げ期待もあるなかで、「米国株、ここからバブルあるんじゃないか?」と口にする市場参加者も増えてきました。

 米国株が最高値更新に向けて歩を進めるなか、日本株も海外勢の買戻し的なフローを巻き込み大幅上昇。とりわけ、半導体関連の先行き見通し好転に伴って、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、SUMCOなどの半導体株の上昇が強烈でした。

 日経平均株価の月間上昇幅は、9月が1,051円、10月が1,171円。2カ月連続で1,000円以上の上昇幅になったのはアベノミクス以降で初のこと。年初来高値も更新したわけですが、この上がる日経平均に“逆張り”で売り向かったのが日本の個人投資家でした。

 国内でいえば、10月の消費増税、有力企業の業績下方修正の散見と分かりやすいネガティブ材料がありました。それに反して、(米国株高に追随して)上がる日経平均へ懐疑的な見方をする投資家が多かったようです。