#15 RV車の米国内出荷は、2019年には驚くべきことだが20%減少している。

#16 米労働局は米国経済が自分たちの把握していた数よりも実際には50万1,000人の雇用が減少していたことを認めた。

#17 S&P500種構成銘柄の1株当たり利益は、年間を通して着実に減少している。

#18 モルガン・スタンレーは、世界的な景気後退が起こる可能性は「すでに高く、しかも増加している」と言っている。

#19 6月の世界貿易は前年より1.4%減少した。これは前回の不況以来、最大の減少だった。

#20 ドイツ経済は第2四半期に縮小し、ドイツの中央銀行は「第3四半期も下落すると予測している」。

#21 CNBCによると、S&P500は「悲鳴に近い売りシグナル」を米国の投資家に送った。

#22 高田将成(野村證券ストラテジスト)は、「リーマンのような」急落が株式市場で起こるかもしれないと警告している。

#23 企業のインサイダーは、10年以上見たことがないペースで(自身の保有する)株を投げ売りしている。

#24「Apple」のティム・クックCEOは、数百万ドル相当のApple株を投げ売った。

#25 ウォーレン・バフェットは、会社の資金を株式市場に投入する代わりに、1,220億ドルを現金保有することにした。これは、危機が来ていると彼が信じていることを明確に示している。

バークシャー・ハサウェイの手元現金

出所:筆者作成

#26 投資家は、これまで見たことのないペースで新興市場ファンドの株式を売却している。

#27 経済政策不確実性指数は、6月に今までに見られたことがない最高レベルに達した。

#28 米国人は、2009年以来、最も頻繁に「不況」という用語をGoogleで検索している。

 兆候は非常に明確であるが、残念ながら私たちは「正常性バイアス」が社会にまん延している時代に生きています。

「正常性バイアス(Normalcy bias)」になじみがない人はWikipediaによるとその定義は次のとおり…

[正常性バイアス(Normalcy BiasまたはNormality bias)は、災害の可能性を考慮するときに人々が信じること。人々は物事がいつも常に機能すると信じているため、人々は災害の可能性とその起こり得る影響の両方を過小評価する。これは、人々が災害に対する適切な準備を怠り、もっと大きなスケールでは政府が災害準備に民衆を含めることができないという状況につながる可能性のことを言う。伝えられるところでは、約70%の人々が災害時に正常性バイアスを示すとのこと。]

 ほとんどの米国人にとって、2008年と2009年の危機は今や遠い記憶であり、大多数の人々は、短期的な経済不況があってもその先には明るい未来が来ると確信している。その結果、ほとんどの人は大きな経済危機に備えていないため、我々は危機に対して非常に脆弱である。

 2008年と2009年、恐ろしい金融危機とその後の厳しい不況はほとんどの米国人を不意打ちした。警告サインは出ているのだが、今回も同じことが起こるであろう。

出所:ゼロヘッジ 2019年9月3日の記事に、「28 Signs of Economic Doom as Pivotal Month of September Begins」から抜粋