人気トップ10銘柄の業績を「営業利益」でチェック

 優待銘柄を選ぶ時、「優待内容」「配当利回り」だけで決める方もいますが、株式投資である以上、最低限、足元の業績はチェックしましょう。まず、人気トップ10の前期(2019年3月期)から今期(2020年3月期)にかけての連結営業利益の推移を見てください。

9月優待人気トップ10の連結営業利益:前期実績と今期予想

出所:各社決算短信より作成。今期の業績予想を開示していないオリックスのみ日経クイックコンセンサス予想を使用。営業利益率は、今期営業利益予想を、今期売上高予想で割って算出

 営業最高益を更新していく力があると判断している3社(オリックス、ANA、タカラトミー)は、長期投資対象として適格と考えます。上の表をご覧いただくとわかる通り、上記3社は、今期営業利益で最高益、あるいは、ほぼ最高益に並ぶ利益を上げることが予想されています。

 業績動向とともに重要なのは、業績の安定性です。営業利益率の欄を見てください。営業利益率は業績の安定性を測る、参考指標になります。

 営業利益率に着目した投資魅力度で、人気トップ10を分類すると、以下の3分類となります。

【1】営業利益率が高く、業績は安定的と評価できる3銘柄
オリエンタルランド(営業利益率・今期予想19.4%)、オリックス(同13.9%)、日本航空(同10.9%)

【2】営業利益率がそこそこ高く、業績はそこそこ安定的と評価できる2銘柄
 タカラトミー(営業利益率・今期予想8.1%)、ANA(同7.7%)

【3】営業利益率があまり高くないので、やや注意を要する3銘柄
 本田技研工業(営業利益率・今期予想4.9%)、アトム(同4.7%)・ゼンショーHD(同3.6%)

【4】営業利益率が低く、注意を要する2銘柄
 カッパ・クリエイト(営業利益率・今期予想1.8%)、ヤマダ電機(同2.5%)