「配当利回り」も重要。減配リスクには注意

 優待投資を始めようと思っている方に、「優待内容の魅力」だけ見て、予想配当利回りを見ない方もいらっしゃいます。予想配当利回りも、必ず見るようにしましょう。配当利回りが高ければ、受け取った配当金で好きなものを買うことができるからです。

 優待品が魅力でも配当利回りが低い銘柄は、株主への利益配分が充実しているとはいえません。優待品と配当金の魅力を両方見て判断するのが、合理的です。

 配当金に着目した投資魅力度で、人気トップ10を分類すると、以下の4分類となります。

【1】高配当利回り株として注目できる3銘柄
オリックス(予想配当利回り5.3%)、本田技研工業(同4.5%)、日本航空(同3.4%)

【2】配当利回りがそこそこ高く評価できる2銘柄
 タカラトミー(予想配当利回り2.7%)、ANA(同2.1%)

【3】配当利回りは高いが業績不振が続いており、投資すべきでないと考える銘柄
 ヤマダ電機(予想配当利回り2.8%)→業績評価について、レポート後半で詳しく解説

【4】配当利回りが低くて、あまり評価できない4銘柄
 ゼンショー(予想配当利回り0.8%)、カッパ・クリエイト(同0.4%)、オリエンタルランド(同0.3%)、アトム(同0.2%)

 1つ注意すべきことがあります。配当利回りは確定利回りではありません。業績が構造的に悪化すると、減配になり株価が下がることもあります。業績にも注意しましょう。