ボラティリティが下降中はゴルディロックス相場の継続か…
米国株の動きをもう少し実践的に見てみよう。NYダウは200日移動平均線を少し上回るところまで上昇してきたが、株の弱気筋はこの上げは三尊天井(ヘッドアンドショルダー)の右肩だと主張している。つまり、最高値を抜くことはないという見方だ。「14日のATRやオプションボラティリティが下落中はゴルディロックス相場が続くが、戻り終われば下げるだろう」とみている運用者は少なくない。
NYダウ(週足)三尊天井パターンか!?
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NYダウ(日足) オプションボラティリティと14日ATR
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米著名投資家のラリー・ウィリアムズは、騰落 AD ラインに注目しているという。「騰落ADラインはプライスよりも弱くなっています。価格構造では、E-miniS&P500 先物は下げてすぐに戻してきて、一見強くみえますが、そうではありません。これは売りパターンです」と述べている。
S&P500先物(日足)と騰落ADライン
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ラリーによると、「アメリカの株式市場の ADライン(黒線)とサイクルフォーキャストを重ねると、ADラインはプライスの動きよりスムーズでサイクルの転換点と一致しているのが分かる。下のグラフのADライン(黒線)の方が、S&P500 やダウの値動きよりはっきりしており、上昇と下落の転換点がより明確になっている」ということらしい。
アメリカの株式市場の AD ライン(黒線)とラリー・ウィリアムズのサイクルフォーキャスト(赤線)
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