日本株の投資判断

 日本株の投資判断は変わりません。日本株は割安で長期的に良い買い場を迎えていると考えています。以下の通り、日本の企業業績は来期(2024年3月期)も小幅ながら増益と予想しています。

東証プライム上場3月期決算企業主要841社の連結純利益(前期比%):2017年3月期~2024年3月期(予想)

出所:2023年3月期・2024年3月期予想は楽天証券経済研究所

 コアコア・インフレ率が3%まで上昇したことは、日本の企業業績に強い追い風です。コアコア・インフレ率が高止まりすると、円高が進み、円高が企業業績のマイナス要因となります。

 それでもコアコア・インフレ率上昇による追い風があるので、企業業績全般は堅調に推移すると予想しています。

 一方、日銀の見立て通り、年後半に日本のインフレ率がまた低下してしまうと、日本の企業業績にはネガティブです。

 ただし、その場合は、円高が進まず、円安が進みやすくなるので、円安が日本の企業業績を支えます。いずれにしても、リオープンが進む日本の企業業績は堅調に推移すると予想しています。

 短期的には世界的な株安ショックが終わっていない可能性もありますが、時間分散しながら割安な日本株を少しずつ買い増ししていくことが長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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