治(ち)きわまれば乱に入り、乱きわまれば治に入る

 これは、三国志演義に出てくる有名な一節です。「平和が続くと戦争が起こりやすくなり、戦争が続いた後は平和な時代が来る」という意味です。これは、相場の世界にも通用する言葉として、私は胸に刻み込んでいます。

「大きく動く(荒れる)相場が続いた後は、変動性の小さい(大きく動かない)相場が来る。変動性の小さい相場の後には、荒れる相場がくる」と読み替えることができます。

 今、日経平均のボラティリティ(変動性)が小さくなっていて、上下とも動きにくいムードが広がっていますが、それがいつまでも続くと考えるべきでないと思います。いつの日か日経平均が再び荒れる日が来ることを肝に銘じておくべきです。「治きわまれば、乱に入る」。年初に動きが出る可能性を想定して良いと思います。