TOPIXは上昇ウエッジを下放れ、下方向の意識強まる

 続いてTOPIX(東証株価指数)についても見ていきます。

■(図2)TOPIX(日足)の動き(2021年11月26日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週のTOPIXも日経平均と同じように、週末の一段安が印象的となっています。

 チャートの形状では、TOPIXが年初来高値を付けた9月14日を起点とした上値ラインや、前回のレポートで紹介した「上昇ウエッジ」を下放れており、下方向への意識の強まりが感じられます。

 株価と移動平均線との絡みでは、75日移動平均線を下抜けたものの、200日移動平均線まではまだ少し距離を残している格好です。しかし、26日(金)時点での200日移動平均線は1,962pなのですが、その後の先物取引の終値が1,924pとなっていて、200日移動平均線や、10月6日の安値(1,927p)も下回っています。

 したがって、TOPIXがこれらの株価水準で下げ止まれるかが週初のポイントになりそうです。また、日経平均の先物取引についても、終値が大取で2万7,850円、シカゴCMEで2万8,025円と、一段安となっているため、こちらも下値を探る動きから反発のきっかけをつかめるかが注目されることになります。