米国株市場の状況

 また、米国では祝日明けの26日(金)から年末商戦が本格スタートします。そこで、米国株市場の状況についても見ていきます。

■(図4)米NYダウ(日足)フィボナッチ・ファンとMACD(2021年11月19日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週末19日(金)のNYダウ(ダウ工業株30種平均)終値は3万5,601ドルでしたが、最高値(11月8日)からの下落基調が目立つようになってきました。

 前回のレポートで「目先の下げ余地」としていた25日移動平均線を下抜けたほか、フィボナッチ・ファンの38.2%ラインも下回ってしまいました。下段のMACDも0ドルラインを割り込むところまで下げていて、チャートの形は悪化しています。そのため、3万5,500ドル水準の節目で踏ん張れるかが今週の焦点になります。

 次にS&P500種指数についても見ていきます。

■(図5)米S&P500(日足)フィボナッチ・ファンとMACD(2021年11月19日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週のS&P500の値動きはNYダウに比べるとしっかりとした印象です。

 先週末の株価は、フィボナッチ・ファンの38.2%ラインや25日移動平均線まで、まだ距離を残しているほか、4,700pの株価水準でのもみ合いを続けており、11月5日の最高値を超えることができれば一段高のシナリオが残されています。