外為市場のテクニカル分析

 6月24日のラジオNIKKEIの番組『楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー』で取り上げたが、昨年来のドル/円のトレンドレスな動きの中で有効にワークしているテクニカルは、ストキャスティクスを使った逆張り売買である。

 下のチャートは、ドル/円の日足に「ストキャスティクスの逆張りシグナル」をプロットしたものだ。白い丸でかこったシグナルは逆張りが成功したシグナル、赤い丸でかこったシグナルは逆張りが失敗して損切りになったシグナルである。

 当然のことながら、全てのシグナルが当たるようなテクニカル指標は存在しない。しかしながら、ストップロス注文を入れることによって、逆張りシグナルも相場の実戦で使える道具になるのである。

ドル/円(日足)ストキャスティクスの逆張り売買シグナル

出所:楽天MT4

 現在の円相場の日足は、ADXと標準偏差ボラティリティがピークアウトし、典型的な調整レンジ相場となっている。順張り投資家は次のトレンドの発生を「待つ」局面である。

豪ドル/円(日足)ADXと標準偏差がピークアウトし、典型的な調整レンジ相場に…
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ(赤)
中段:ADX(黄)・標準偏差ボラティリティ(青)
下段:トレンドシグナル:買いトレンド(赤)・売りトレンド(黄)

出所:楽天MT4・石原順インディケーター

メキシコペソ/円(日足)ADXと標準偏差がピークアウトし、典型的な調整レンジ相場に…
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ(赤)
中段:ADX(黄)・標準偏差ボラティリティ(青)
下段:トレンドシグナル:買いトレンド(赤)・売りトレンド(黄)

出所:楽天MT4・石原順インディケーター