為替市場は調整中…投機筋の注目は5月安の豪ドル
中央銀行は再開された無制限の量的緩和によって自らが作り出した資産バブルを延命させている。3月と4月のFRB(米連邦準備制度理事会)によるこの前例のないQEインフィニティ(無限大介入)は、米国のマネーサプライの巨大な爆発となった。M2(現金、要求払い通貨、定期預金、MMF[マネー・マーケット・ファンド]など)は新しいお金を成層圏に突き上げるほど爆発的に増加している。そこには下支えする経済成長はない。これは将来的にドルの通貨価値の破壊につながりかねない事態である。
M2マネーストックと広範なマネーサプライの施策2016~2020年
為替相場は株の乱高下を受けた急落・急騰という短期のランダムな動きが落ち着き、各国の金融政策の差異がない中で緩慢な動きが続いており、ユーロ、スイス、ポンドなどは典型的な調整相場となっている。
ドル/円(日足)逆張りのATRチャネルトレードモデル
ユーロ/ドル(日足)逆張りのATRチャネルトレードモデル
ドル/スイス(日足)逆張りのATRチャネルトレードモデル