治療薬、ワクチン、簡単な検査キットの開発が急速に進み始めている

 新型コロナ不況が、世界的な金融危機に発展することを防ぐために、今、世界中で「なんでもありの財政・金融政策」が発動されています。ただ、これだけでは、景気を回復させる力はなく、世界不況の元凶となっている新型コロナウイルスを克服しないことには、景気回復はありません。つまり、景気を回復させるためには、治療薬、ワクチン、簡単な検査方法の早期開発が不可欠です。

 今、その開発が世界中で急速に進み始めています。従来ならば、3年かかるワクチンの開発も半年~1年で実現するかもしれません。今の「不況下の株高」は、治療薬、ワクチン、簡単な検査キットが利用可能になり、1年くらい先に、世界景気が回復していることを、織り込んでいるのかもしれません。

 世界の医薬品業界は、これまで、がんなどの治療に巨額の開発資金をかけ、ウイルス性感染症の治療・予防薬にあまり開発資金をかけてきませんでした。開発しても開発費を回収するだけの収益を得るのは難しいと考えられていたからです。

 がん領域では、近年、めざましい医療の進歩を遂げています。その結果、これまで治療不可能と考えられていたがんが、どんどん治療可能になってきています。一方で、感染症のパンデミック(世界的な大流行)に対して、人類は、あまりに無防備でした。

 ただし、今、世界中の国々がその誤りに気づき、いっせいに、新型コロナウイルスの治療薬・予防用ワクチン・簡単な検査キットの開発に一斉に注力しています。その成果が今、見え始めています。
 医学の進歩により、人類が新型コロナウイルスを克服する時期は、過去の感染症パンデミックよりは早くなるかもしれないと、少し期待が出つつあるところです。

 そんな中、日本株投資はどうしたら良いでしょうか? 私は、高配当利回り株から投資したら良いと思っています。そこで今日は、2種類の高配当利回り株をご紹介します。攻めの5銘柄と、守りの5銘柄です。