ラリー・ウィリアムズの日米株式市場予測
先週のイベント通過で跳ね上がった日米株式市場だが、ラリー・ウィリアムズは先週からの弱気予想を変えていない。
大統領選挙年のNYダウのシーズナリーチャート
弱気の理由の一つは、「S&Pがメガホンを形成している」からだという。「三度、高値を更新していますが、同時に安値も更新しています。高値のポイントが 1、2、3 とあって、安値も同じく1と2があります。通常、このパターンでは、マーケットは下降してきます。重要な高値をつける場合もあり、単純に押されて下げるときもあります」と述べ、メガホンパターンを想定しているようだ。
メガホンパターン
このメガホンパターンが形成されると、過去53回中、34回は下降しているようで、パターン分析ではベアパターンとなる。しかし、パターン分析だけでポジションをとるのは危険だ。米国株の相場ではメガホンパターンから大きく上に抜けるという経験を筆者は何度も経験しているので、このパターンが出たからといって売りポジションを持つことはない。
S&P500(日足)とメガホンパターン
一方、日経平均については、「日経225先物は新高値をつけました。とてもインパクトがある動きです。価格は三度、高値を更新して上げていますが、アキュムレーションは高値を切り下げています。この先、株式市場は下げると思います。すぐに下降するのか? 上下にバウンドしながら軟調に推移していくでしょう」と述べ、軟調に推移するとみているようだ。
ラリー・ウィリアムズの日経平均予測