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逆張りでねらう「好配当利回り株」
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

逆張りでねらう「好配当利回り株」

2018/3/1
・逆張りと順張り、投資成果が良いのはどっち?
・逆張りで買ってみたいと思う好配当利回り株、5銘柄
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 日経平均株価は、戻り一服で、再び調整に入る可能性もあります。米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長の2月27日の議会証言が、ややタカ派的(利上げに積極的)と受け止められたことを受け、NYダウが反落してきているからです。株を持ちすぎている人は、少しポジションを減らすことを考えてもよいと思います。ただし、十分な余裕資金をお持ちの方は、割安株中心に、押し目買いを考えてもよいでしょう。

 今日は、最近の株価パフォーマンスが不振な銘柄の中から、逆張りで私が買ってみたいと考える「好配当利回り株」をご紹介します。

 

逆張りと順張り、投資成果が良いのはどっち?

 株価が上昇中の銘柄を買い、さらなる上昇をねらうことを、「順張り」投資といいます。一方、株価パフォーマンスが不振な銘柄を買い、先行き、株価回復をねらうことを、「逆張り」投資といいます。

 読者の皆さまは、順張りと逆張り、どちらが好みですか? どちらが、相場に勝ちやすいか、一概には言えません。相場環境に応じて、順張りと逆張りをうまく使い分けられることが、運用で成功するために必要です。

 短期投資を考えているならば、逆張りは禁物です。短期勝負では、順張りが鉄則です。ただし、長期投資は、順張りばかりではダメです。長期では、今、急騰している銘柄が急落することも、逆に今、急落している銘柄が急騰することもあるからです。
 私は、過去25年間、日本株のファンドマネージャーをやってきました。20代で1,000億円以上、40代で2,000億円以上の日本株ファンドを運用し、東証株価指数を大きく上回るパフォーマンスを上げてきました。

 私の銘柄選択は、8割以上が逆張りでした。人気がなく、株価不振の銘柄群から、「業績が好調で財務の良好な株」や「将来人気が出そうな成長テーマに乗りそうな株」を選んで投資してきました。年金や投信など長期投資を主体とするファンドを運用していたからできたことです。

 ただ、二極化相場(上がる株は上がり続け、下がる株は下がり続ける相場)で、逆張りをやると、パフォーマンスがボロボロになります。二極化相場が長引きそうなとき(たとえば1999年のITバブル相場)では、順張り投資を増やすなど、柔軟性が必要です。

 

逆張りで買ってみたいと思う好配当利回り株、5銘柄

 私がファンドマネージャーなら買ってみたいと思う5銘柄を、以下に挙げます。ファンドマネージャーをやっていたときは、常時150銘柄くらいに投資していました。その中に、含めてみたい銘柄です。ただ、当然ですが、私が想定していない事態が起こり、投資判断が予告なく「売り」に変わることはあります。

近年の株価パフォーマンスが不振の「好配当利回り株」

出所:株価、配当利回りは2月28日時点。1株当たり配当金は、会社予想。配当利回りは、年間配当金を株価で割って算出
注:日本たばこ産業は12月決算。中間配当金は2018年6月末基準、期末配当金は2018年12月末基準で、支払われる予定。 スカパーJSAT、ハードオフ、KDDIは3月決算。中間配当金は2017年9月末基準で支払い済。期末配当金は2018年3月末基準で支払われる予定。 パーク24は10月決算。中間配当金を支払う予定なし。期末配当金は2018年10月末基準で支払われる予定

上記5銘柄について、以下にコメントします。

日本たばこ産業(2914)

 煙の出ない次世代タバコで出遅れ、国内で米フィリップモリスに水をあけられ、負け組のイメージ。国内の喫煙者減少も不安材料。ただ、次世代タバコはこれから巻き返しを期待。従来のタバコ製品は値上げで収益維持。M&A(企業の合併や買収)巧者。海外M&Aで利益を成長させてきた実績は評価できる。今後とも、安定的に高収益を維持していくと予想。

スカパーJSATホールディングス(9412)

 有料多チャンネル放送のスカパーと、アジア最大の宇宙・衛星事業を行うJSATの統合会社。スカパーは、オリンピック放送などイベントがあるときだけ契約してイベントが終わると解約する利用者が多い。そのため、ケーブルTVのように利用者が定着せず、経営が安定しない。このイメージで株価は低迷。ただ、JSATは安定高収益。これからもJSAT中心に安定収益を確保していけると予想。

ハードオフコーポレーション(2674)

 中古品流通業の最大手。ハードオフ・オフハウスなどの有店舗販売が中心で、ネット販売は出遅れ。メルカリなどネット中古品流通業が成長する中、負け組みのイメージから株価は低迷。ただし、有店舗で高収益。ネット販売も、中古楽器などの高額品を中心に強化。海外展開が軌道に乗りつつあり、海外収益の拡大に期待。

KDDI(9433)

 携帯電話事業の競争激化懸念で株価は上値が重くなっている。ただし、KDDIは、世界景気に影響されずに安定成長を続け、今期で16期連続の増配を予定している。ケータイ事業のほか、さまざまなITサービスも手がけ、これからも安定高収益を維持していくと予想。

パーク24(4666)

 24時間無人貸し駐車場タイムズ運営。駐車場事業は安定高収益だが成長余地が低下。第2の成長の柱として始めたカーシェアに期待がかかるが、先行投資がかさみ収益伸び悩み。株価はそれを嫌気し低迷。今後、カーシェアの本格拡大期に入ると予想。

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