出遅れ中の素材・市況セクターに割安感

 上記の中で、今日、特にご紹介したいのは、【3】素材・市況セクターの株です。なぜならば、株価が出遅れているものが多いからです。日経平均株価は、既に2万2,000円台まで回復していて、中国設備投資関連株や消費関連株も、それなりに株価は反発しています。

 ところが、素材・市況セクターの株には、底値からの株価の戻りが鈍いものがたくさんあります。中国景気の低迷、市況の低迷のダブルパンチで、短期的な業績のダメージが大きいと考えられているからです。

 確かに、短期的な業績には注意が必要な銘柄が多いと言えます。それでも、国際競争力のある製品を持つ、化学・繊維株などには、今から投資していって良いと考えています。リスクはまだ高いものの、それ故に、株価が低水準にあることが、今から投資したいと考える理由です。

 中国景気や米国景気の回復基調がはっきりして、業績悪化のリスクが低くなってから投資するとの考えもありますが、そうなると、株価は今よりも高い水準で買うことになるはずです。リスクがあって、株価が低水準にあるときの方が投資魅力は高いと、私は考えます。