2019年のNYダウを振り返り:日経平均と同じ動きだが、日経平均より強い

 NYダウも、日経平均と同じ動きで、1月が底、12月に最高値更新です。

NYダウ週足:2018年1月26日~19年12月20日

 ただし、NYダウは日経平均よりも、強い動きとなりました。これには、4つの要因があると、考えています。

【1】米国のIT大手が世界のITインフラを支配
第4次産業革命が世界中で進む中、ITインフラを支配して稼ぐ強さが光っている。

【2】シェールガス&オイル革命の恩恵が継続
世界最大の原油輸入国だった米国は、今や、世界最大の産油国で原油の輸出国に。

【3】米中貿易戦争の影響が相対的に小さい
貿易戦争の影響は製造業に大きい。米国は早くから製造業の空洞化が進み、製造業の比率が低いので、貿易戦争の影響が相対的に小さい。

【4】米FRBが緩和姿勢に転じた影響が、米国株に大きい
 2019年はFRBが3回利下げし、さらに量的な緩和も再開しました。その恩恵が、米国株により大きく表れている。