企業業績予想が保守的
3月決算の発表がほぼ完了しました。前期実績は想定以上ながら、今期の見通しが保守的(低め)です。大幅増益だった前期が終わり、今期の業績が鈍化する見通しであることが、日本株の上値を抑えています。
東証プライム上場3月期決算主要841社の連結純利益(前期比%):2020年3月期~2025年3月期予想
![](/mwimgs/0/7/-/img_070f3b1039b1569f67319bb2560ee89943367.jpg)
楽天証券では、今期4.8%の増益を予想しています。会社予想は保守的(控えめ)で、いずれ上方修正されていくと予想しています。
日本株の上値を抑えている、もう一つの要因が為替です。為替変動が非常に大きくなり、円高が進むリスクも意識されていることが、日本株の上値を抑えています。
ドル円為替レート日足:4月26日~5月17日
![](/mwimgs/2/0/-/img_20a63b151dab361f2b3e2fe4deb3ce9c29038.jpg)
日本株の投資判断
日本株は割安で、長期的には上値余地が大きいと考えていますが、目先、円高に反転するときや、米国株が反落するときは、ショック安となるリスクもあり、注意が必要です。
時間分散しながら、割安な日本株を買い増ししていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。
▼著者おすすめのバックナンバー
2024年5月16日:三菱UFJ・三井住友FG「買い」継続。2期連続で最高益見込む、金利上昇が追い風(窪田真之)
2024年5月14日:トヨタは次世代自動車の開発競争を勝ち抜けるか?日本をエネルギー強国にする八策(窪田真之)
2024年4月11日:総合小売業の成長企業イオン!「買い」継続。2期連続で営業最高益へ(窪田真之)