テクニカル要因で見た3月見通し

一目均衡表

BTC/USD一目均衡表

出典:TradingViewより楽天ウォレット作成

 一目均衡表を見ると、BTCは1月に雲の上限を突き抜け、3役好転の買いサインが点灯、その状態を保っている。これで上昇トレンド転換が鮮明に出ており、大きな波乱がなければ、せり上がって来る雲の上限がサポートとなりそうだ。

 一方で、一時的に雲の中に突入する可能性もある。材料面と併せて考えると、3月の指標が弱めで、21~22日のFOMCで利上げ幅が25bpに止まるのであれば横ばい推移。50bpに拡大するならば雲の中に突入するイメージか。その場合のサポートは、雲の下限の2万1,000ドル近辺か。

月別BTC騰落表

出典:Bloombergより楽天ウォレット作成

アノマリー

 最後に月別のアノマリーだ。2月は何とか陽線となり、2カ月連続の陽線となった。過去17回中10回が、翌月も陽線となっているが、直近3年に限れば4回中1回だけ。3回は陰線に転じている。月別で見ると10勝3敗の2月は最強で、3月は9月と並び最弱となる。アノマリー的には若干調整が入るイメージだ。

まとめ

 以上まとめると、3月のBTC相場は、FOMCでの利上げ幅次第で、25bpなら横ばい、50bpなら下がりそうだが、下値のめどは2万1,000ドル台といったところ。おそらく10日の雇用統計と14日のCPIあたりが分かれ目となりそうだ。