投資信託を利用すれば年2%の運用は目指せる

 次に、年2%、年5%といった運用が可能なのかについてみていきたいと思います。

 一般にも国際分散投資の手法が多くいわれているので、まずは国際分散投資の運用でみていきたいと思います。ここでは、実際に国際分散投資で運用している「ノムラ・オールインワン・ファンド」(野村アセットマネジメント)を取り上げてみていくこととしましょう。

 なぜ「ノムラ・オールインワン・ファンド」を取り上げるのかというと、他にはないくらいさまざまなジャンルに分散投資をしていて、かつ、15年以上の長期にわたる運用実績があるので、国際分散投資の実績をみる上では一番適していると考えているからです。

(グラフ2)ノムラ・オールインワン・ファンドの資産配分(対純資産比)2022年2月28日現在

出所:ノムラ・オールインワン・ファンド マンスリーレポート 2022年2月28日

(グラフ3)ノムラ・オールインワン・ファンドの運用実績の推移

出所:ノムラ・オールインワン・ファンド マンスリーレポート 2022年2月28日

 ノムラ・オールインワン・ファンドは2006年7月から運用開始して以来、15年8カ月で+36.4%の実績となっています。これを年複利で計算すると年2.3%となるので、ノムラ・オールインワン・ファンドのように資産配分された投資信託であれば、年2%程度を想定することはできそうです。

 このような投資信託を活用して、月6万円ずつ積み立てていき、65歳時に5,000万円を目指すのも有りでしょう。

 ただ、年5%の運用でいきたいという方にとっては、この運用では厳しそうです。年5%の運用を実現するとしたら、どのような方法が考えられるのでしょうか?