今は「下げ止まって反発に転じた初期段階」

 先週のコラムでは、「ついに本格的な下落相場に突入か?」として、こんなことを書きました。

「下げている間は売り圧力の方が買い圧力より強いわけですから、そこを逆張りで買い向かうのではなく、下げ止まって反発に転じた初期段階に順張りで買った方が安全です」と。

 そして3月17日の急上昇と、翌18日の続伸によって、日経平均株価は25日移動平均線を明確に超えてきました。

 2月初めにも一瞬だけ超えたことがありましたが、この時はその翌日に急落し、幻の25日移動平均線超えとなりました。今回はその時とは異なり明確な突破となっています。

 また、TOPIX(東証株価指数)やマザーズ指数といった株価指数も、個別銘柄の多くも25日移動平均線を超えてきており、まさに先週のコラムで書いた「下げ止まって反発に転じた初期段階」となっています。

 ここで再度株価が下落に転じてしまったら水の泡になってしまいますので、さらなる株価上昇を期待したい局面です。

インフレ関連銘柄の上昇から全面高へ移行

 さて、日経平均株価をはじめとした株価指数や、個別銘柄の多くが25日移動平均線を超えてきた3月18日時点の日本株の状況は次のようなものです。

◯もともとインフレ関連銘柄は25日移動平均線を超えて上昇トレンドが続いていた
 (資源・エネルギー関連株、非鉄金属株、商社株など)
◯下降トレンドが続いていた成長株が反発に転じ25日移動平均線を突破してきた

 日経平均株価が25日移動平均線を割り込み下降トレンドであった間も、インフレ関連銘柄は上昇トレンドでしたが、日経平均株価が25日移動平均線を超え、成長株も反発したことにより、多くの銘柄が25日移動平均線を超えている状況です。

 こうなってくると、「インフレ関連銘柄と成長株、どちらを買えばよいの?」という話になってきます。

筆者はインフレ関連銘柄も成長株も保有

 筆者は、日経平均株価が25日移動平均線を割り込んでいる間、上昇トレンドのインフレ関連銘柄を保有していました。ただ、日本株全体ではまだ下降トレンドの銘柄の方が多かったので、あまり大きなポジションにはしないようにしていました。

 その後、3月16日ごろから、それまで下降トレンドだった成長株の中から25日移動平均線を超えてくるものが増えてきたため、それらを買った結果、3月18日時点ではかなりポジションが膨らむ状況となっています。

 つまり、筆者はもともとインフレ関連銘柄を保有していたところに、成長株の反発をみて成長株も買ったため、インフレ関連銘柄も成長株も両方保有することになった結果、ポジションが膨らんでしまっているのです。

 今では、何か新規に買うときは、保有している銘柄を売るなどして、これ以上ポジションを膨らませないように注意しています。