どちらかに絞り込むか?両方保有するか?

 筆者のように、インフレ関連銘柄も成長株も両方保有しようとすると、どうしてもポジションが膨らんでしまいます。筆者はリスク覚悟でポジションを膨らませていますが、ウクライナ問題やインフレによる株価下落懸念などもあって、あまり今の時期にたくさんの株を持ちたくない、という方もいるでしょう。

 また、現時点で初動にうまく乗ることができず、買いポジションをこれから構築していきたいという方も少なくないと思います。

 結局は、2つの問題を同時に解決しなければなりません。

◯インフレ関連銘柄か成長株のどちらかに絞り込むか? 両方保有するか?
◯ポジションを膨らませてリスクを取りに行くか、ポジションは抑えめにするか?

 まず、インフレ関連銘柄か成長株のどちらかに絞り込むかどうかですが、これはなかなか難しい問題です。

 インフレ関連銘柄はある程度の期間上昇トレンドが続いています。一方、成長株は大きく下落した後の反発の初期段階です。株価のリズムが大きく異なります。

 成長株は天井を付けた、と考えるなら、今の上昇は単なるリバウンドですから、あまり本腰を入れて買う必要はない、ということになります。でも、もし金利が再び低下するようなことになれば、成長株の復調、という可能性も大いにあります。

 一方、インフレ関連銘柄は腰の据わった上昇が続いていて、すぐに状況が変化するようにも感じられません。

どちらに転んでも良いようにしておく

 したがって、これは筆者の見解に過ぎませんが、筆者であればインフレ関連銘柄を売って成長株中心のポートフォリオを組むということは今のところは考えていません。

 インフレ関連銘柄を中核として、成長株は上昇が続く限り保有する、というスタンスとします。

 また、筆者はリスク承知でポジションを膨らませましたが、あまりポジションを膨らませたくない場合は、もし成長株を買うときは、保有しているインフレ関連銘柄を売却するなどして、ポジション調整を行うようにしましょう。

 インフレ関連銘柄と成長株、どちらかに絞ると裏目に出た時に利益が得られなくなってしまいます。株価が将来どうなるかは分かりませんから、どちらに転んでも良いようなポジション構築がよいのではないでしょうか。

 無論、インフレ関連銘柄も成長株も両方とも上昇する局面が続いてくれればうれしいですね。

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