積立投資の設定日:投信ならいつでも良いが、ETFは月初1日に集中しない方が無難

 個人投資家の中には個別銘柄に投資するリスクを負いたくない方がたくさんいます。「日々の仕事や生活に集中したい、投資で心を惑わされたくない」という方は、個別銘柄ではなく、インデックス投信やETF(上場投資信託)に毎月一定額、積立で投資していくのが良いと思います。

 日本株なら日経平均やTOPIX(東証株価指数)、米国株ならS&P500種指数やナスダック総合指数などに連動する投信またはETFを選ぶのが良いと思います。

 積立投資の設定日(毎月買い付けをする日)ですが、投信の場合ではいつでも良いのですが、ETFで積み立てる場合は、月初1日など特定の日に偏らず、月央~月末まで含め、幅広く設定日を分散した方が良いと思います。

 投信の場合は必ずNAV(純資産価額)で買える仕組みになっているので、いつの設定でも何の問題もありません。ただし、ETFの場合は、株と同じように市場で買い付けるため、あまり月初1日に集中しない方が良いと言えます。

 設定が集中している日は、多少買い値が高めとなる可能性もあります。実際にはほとんど気にするほどの違いはありません。ただ、もし可能ならば別の日に分散させた方が無難かもしれません。

 繰り返しになりますが、投信の場合は月初1日に設定が集中してもなんの問題もありません。ETFだけ少し意識して、買付日をずらした方がいいかもしれない、というお話をしました。

 なお、長期資産形成のための積立投資を、投信でやるかETFでやるかは、一長一短ありどちらがいいとは一概に言えません。信託報酬が低く流動性の高い海外ETFは長期積立投資にふさわしい投資対象と考えています。

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