米国高配当株2:OGEエナジー(OGE)

 米国中南部を中心に、電力と天然ガスの供給および関連サービスを提供するオクラホマガス&エレクトリックカンパニーを傘下に持つ企業です。同社はオクラホマ州最大の電力会社で、全米平均を30%以上下回る低料金でサービス提供をしています。

 時価総額は72億ドルで、日本円で約8,200億円となっています。

事業の注目ポイント

 事業の中心は子会社を通じた電気公益事業(Electric Utility)で、続いて天然ガス供給事業(Natural Gas Midstream Operations)となります(※)。

※天然ガス供給事業ではEnable社に投資しています。センターポイント社と50:50の持ち分。持分法で処理し出た利益を同社に分配している

 電気公益事業では、オクラホマ州とアーカンソー州西部で電気の発電、送電、配電、販売を子会社を通じて行っています。

競合他社

 競合他社として、小売ブランドの多様な組み合わせで電力を生成し、住宅、中小企業、商業および産業の顧客にエネルギーソリューションと天然ガスを提供するNRGエナジー(NRG)、オレゴン州で電気の卸売購入、送電、配電および小売・販売に従事する電気事業者ポートランド・ジェネラル・エレクトリック(POR)などがあります。

株式の注目ポイント

 株価は新型コロナまん延前の水準まで回復していませんが、配当は10月より増配してします。

 2月にオクラホマ州で寒波による大停電が起きたことで業績に影響が出たことや、その後のエネルギー価格上昇によるコスト増などによって株価の回復が遅くなっています。しかし、徐々にですが3月以降、株価は回復してきており、また新型コロナ発生前は利回りが3%台だったことを考えると、現在の4%台の利回りは魅力的な水準ではないでしょうか。

業績動向

 2021年11月4日開示の四半期決算ではEPSは市場予想を上回りましたが、売上高は市場予想を下回りました。しかし、EPS・売上高ともに前年同期比の水準を超えており、好天に恵まれたことや、顧客の増加に伴い、業績は拡大しています。

 加えて、主要サービス地域であるオクラホマ州の9月の失業率が3%で、全米失業率4.8%と比べると経済が好調なことも業績拡大の理由の一つのようです。

 次回は2022年2月24日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。

注意点

 今後、太陽光発電への投資拡大を計画していますが、今まで以上に、天候によって業績が影響を受けやすくなる可能性がある点には、注意が必要です。

株価動向、配当利回り

配当:1.64ドル
配当利回り:4.56%
株価:35.93ドル(約4,100円)

 権利落ち日は1月7日(権利実施は1月28日)です。

 配当は1.64ドル、配当利回りは4.56%、株価は35.93ドルで約4,100円から購入できます。

 2018年以降の最高値は46.28ドル、最安値は23.67ドルです(終値ベース)。