展開を打破する想定シナリオ

 では今回、この下がりにくい展開が打破されるとしたら、どのようなシナリオが考えられるのでしょうか?

 グラフ1で考えられることは、ピークアウトの逆、ボトムアウトの出現です。ただし、現状から推測すると、ボトムアウトまではかなりの期間がかかりそうです。このため、動きがあるとしたらグラフ2の方でしょう。

 想定その一は、+1%以上の状態が継続する展開です。この場合には、いったん頭打ちになりながらも再度上昇して、今年の高値をトライするような動きになるでしょう。

 想定その二は、4週前比が1%未満と、マイナス転換する展開です。長くプラスの状態が続いた後にマイナス転換をしたときには、過去においてはその後、それなりの下落が起こっています。

 現状、+2%以上となっているため、しばらくは+1%以上の状態が続くと思いますが、大きく変化するとしたら、10~12月の決算が発表される2月上旬あたりかとみています。予想EPSの前年比と4週前比という二つの視点のみで判断した場合、決算発表までは上がりにくく下がりにくい展開が続くようにみえます。

 投資はあくまでも自己責任で。