上方向の株価目安

 では、実際に方向感が出始めた際には、どこまでの値動きが想定されそうかが気になるところです。上方向の場合はまず、図2のところでも紹介した2万9,573円や、年初来高値(9月14日の3万795円)を目指していくことになりますが、さらにその先については、目標値計算で考えてみたいと思います。

■(図4)日経平均(日足)の目標値計算(2021年10月29日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図4は、8月20日から9月14日までの上昇幅(3,841円)と、9月14日から10月6日までの下落幅(3,502円)を元に、「N計算値」、「V計算値」、「E計算値」を算出したものです。

 仮に年初来高値を更新した後はN計算値である3万1,134円が次の目標値として意識されそうです。その後はV計算値やE計算値が控えていますが、それぞれ3万4,000円台ですので、そこまでの上昇の口実となる材料が必要になってくると思われ、ひとまずは3万1,000円を目指しそうです。